(日経新聞より記事)
2024年8月2日に
日経平均が2,200円も暴落して過去2番目の大幅下落です。不動産を投資をしてるのに株価が決まる仕組みを知らないと大損します。「円高ドル安」「日銀の利上げ」「アメリカ経済の減退」「FRBの利下げ」が株価に与える影響を知らないのに不動産投資だけだと一番マズイです。株価下落の影響は半年後に現れてきます。多分ですが、不動産価格の天井は、2024年7月だと読めます。
ここから株価は大きく下がる。なぜか
①アメリカの利下げ
②アメリカ経済の減退
③日銀の利上げ
④円高ドル安
の4つが起こるからです。
なぜ、日経平均は2,200円も大幅下落した?
→アメリカの景気の先行きへの不安からか?
日本を含め世界中の株価はアメリカの株価に大きく影響を受けます。
前日にアメリカでハイテク関連株が売られ、S&P500やダウ平均が大幅下落した影響を受け、日経平均も大幅に値下がりしました。
この先も株価は大きく値下がりする可能性が高いと予測されます。
ポイントは
①アメリカの利下げ
②アメリカ経済の減退
③日銀の利上げ
④円高ドル安
この4つのポイントを理解できればこの先の株価も予測できて、自分が”どうすればいいか”が分かるようになると思います。
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【①アメリカの利下げ】
いよいよアメリカが2024年9月に利下げをする可能性が高まりました。
FRB(アメリカの金利を決める機関)のパウエル議長が7月31日(水曜日)に『このまま進めば9月に利下げする(要約)』と発言しました。
金利が下がると株価は上がります。
金利=預金金利と考えましょう。
預金金利が5%のとき、みなさんは不動産を買って投資しようと思いますか?
思いませんよね。
ノーリスクで5%の利息がつくなら、わざわざリスクを取って不動産投資するメリットがないからです。
では、預金金利が0%だったらどうでしょうか?
不動産に投資して増やそうと思いますね。
つまり、金利が下がったことにより株や不動産を買う人が増えるから、金利が下がると株価や不動産価格が上がるということです。
事実、水曜のパウエル議長の発言(9月に利下げする)を受けて、株価は大きく値上がりしました。
では、なぜここにきて株価が下がり始めたのか?
→『利下げ=不況の始まり』だからです。
少し難しい話をしますが
株価は市場の情報を瞬時に取り込み適切な価格を反映させます。
つまり、水曜のパウエル議長の発言(9月に利下げする)を受け株価には、9月に利下げするという情報が「織り込み済み」となったのだ。その時につけた価格が利下げ込みの価格になったということ。
そうなると次に相場が注目するのは、利下げするということは不況が来る合図です。
『不況はいつ来るのか?』を気にし始めます。
国が利下げする理由は
“市場に出回るお金を増やすため”
預金金利が高いとみんなお金を銀行に預けて、経済が回らなくなるので、金利を下げてお金を預けにくくして市場にお金を回す、もしくは企業がお金を借りやすくして経済を回す。
つまり、国が利下げする理由は
“景気が良くなくなってきたから、市場に出回るお金を増やして経済を回すこと”
ここにきてFRBが利下げをするというのとは、アメリカ経済の減退が目に見えてきたからです。
9月の利下げが予定通り行われていくのであれば、株価はさらに下げることが予測される。
その半年後には、不動産価格も下がると予測されます
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【②アメリカ経済の減退】
いよいよアメリカの景気の先行きが悪くなってきた。
なぜそう言えるのか?
①5〜6月のCPI(消費者物価指数=物価と考えよう)が予測よりも下振れた
→物価が上がらないということは景気が悪くなっています。今までの日本がそうだったから分かりやすいですね。
②6〜7月にかけて雇用統計(失業率)が予測よりも悪かったです
→企業の雇用が進まないということは景気が良くないです
③今月の製造業の景気感が良くない
→製造業は景気に敏感。その製造業が悪いということは景気が良くないです
ここ数ヶ月の各統計を見てみてもアメリカの景気の先行きは良くない(不況が来る)。
その結果を受けてFRBも利下げを進めているというのとになります。
2023年から「来る、来る」と言われていたアメリカ経済の不況がいよいよ現実になれば、株価はこの先も大きく下げることになりそうです。
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【③日銀の利上げ】
金利が上がると株価は下がります。
⚫︎お金を預ける側(一般の人)の視点
預金金利が高いのであればリスクを負って投資したくなくなるから、株や不動産の需要が低くなり、株価や不動産価格が下がります。
⚫︎お金を借りる側(企業)(投資家)の視点
お金を借りるとたくさん利息を付けて返さなくちゃいけなくなるから、お金を借りて設備投資がしづらくなり、企業の成長が鈍化し株価が下がる。不動産投資家も高い金利を払っても、物件を買わなくなるので物件が余ってくるので、下げてさばくしかなくなる
景気が良くなっている実感がある中での利上げは良いが、消費者がそう思っていないタイミングでの利上げは悪手であり、投資家にとってこのタイミングでの利上げはかなり痛手です。
日銀が利上げを発表してから日経平均は下落し続けています。
これから先も日銀が利上げを続けるなら、株価の下落はさらに進んでいくでしょう。
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【④円高ドル安】
円高ドル安は株価を下げる要因です。
なぜ?
①輸出関連企業の売り上げ悪化
→今年の日経平均を支えていたのは輸出関連株の値上がり。円安の影響を受けて1月から上昇し続けてきたが、円高に振れたことにより大きく下落しています。
②海外投資マネーの流出
→海外の投資家は円安になれば日本株を割安で買える。(1ドル=100円のとき、100円の株は1ドルで1株かえるが、1ドル50円(円高)になると100円の株を買うのに2ドル払わなければいけなくなる。)だから円安に乗っかりたくさんの海外投資家が日本株を買っていたが、円高になり割安感がなくなり投資マネーが流出していく。
為替はこれから先どう動くのか?
→円高ドル安が進む
①アメリカと日本の金利差がなくなるから
お金は金利が低いところから高いところに流れます。
・アメリカの預金金利5.5%
・日本の預金金利0.01%
みなさんどっちにお金を預けますか?
アメリカですよね?
だからこれまで円を売ってドルを買う動きが強かったために円安が進んできました。
でもこれから先は
9月にアメリカが”利下げ”
日銀が”利上げ”
つまり金利差がなくなってきます。
そうなるとドルを売って円を買う動きが強くなり、円高ドル安になります。
②トランプが大統領になる?
トランプは円安を嫌っています。
円安ドル高はアメリカ経済にとってマイナスの影響を与えるからです。(アメリカは輸出大国だから)
トランプが大統領だった時代は1ドル100〜110円でした。
11月の大統領選でトランプ氏が再選すると為替は円高に大きく振れることなるかもしれません。
いずれにしろ円高ドル安が進むことになれば、株価は下落することが予測されます。
今回の流れは、2008年のリーマンショックに似ているように感じます
アメリカの景気後退から、日本も景気が悪くなり、企業の業績が悪くなり株価下落と円高基調となりました
リーマンショック初めの2007年から2012年の5年間は,120円から80円まで円高トレンドでした。
リーマンショックセカンドになりますと、今までの逆の流れになります。
景気が悪くなる、企業の業績も悪くなる、金融機関はお金の融資に慎重な姿勢になってきます。さらに今後は、金利が上がっていくとなると
住宅ローンの負担が重くなると、一般の購入者の動きが鈍くなる。不動産を売りたい方も需要が減れば、売れないと思うと売り物が減って、
選択肢が減っていきます。デメリットもありますが、逆にメリットもあります。不動産を買いたい人が減ることになるので、売主様との価格交渉がしやすくなります。もちろん資金計画がきちんとしているのが条件です。ですから自己資金で買える方は、大幅割引で買える可能性が
出てきます。